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寒さ点検

昨年5月に竣工した、葛飾区の改修住宅「+(プラス)」

昨日、およそ半年ぶりにお邪魔し、「寒さ点検」をしてきました。

通常、住宅の改修・新築工事の場合、四季を経たおよそ1年後に不具合が起きてないかという、いわゆる「1年点検」を行うのですが、この住宅では計画時から大きな要望の一つとして「断熱性能の確保」があったため、この一番寒い時期に確認したくご邪魔したというわけです。

僕にとって、今まで改修工事をやった経験など一切無く、「理論的にはこれで大丈夫」という机上での検討しか出来ていないのが事実で、それが実際にはどのような効果として表れるのか自分自身”体験”をしたことがありませんでした。

また、「断熱性能の確保」というと、ある一定の基準をクリアすれば良いように感じるのですが、今回の住宅に住まれるのは80歳前後の老夫婦。僕ら30代とは感覚も違うように思え、出来る限りのことをやったつもりではいるものの、計画段階から確信を得ることが出来ず、ずっとその心配は尽きないでいました。

その為、寒くなり始めた11月頃から、寒くないかの確認はもちろんのこと、床暖房設備の使い方、その他空調の整え方などを電話やメールでやりとりしており、住まわれているお二人は「信じられないくらい快適」だとか「もう前の生活には戻れない」など言ってくださっていたのですが、自分で確かめないことには納得しない性格の僕は、頼まれもしないのに半ば強引にお邪魔させて頂くことにしたのです。笑

そして、実際行ってみると、なんのその。

ホントに快適!!!(思ってた以上に!)

僕が以前伺ったのは8月中旬で、つまり”夏”だったのですが、この寒い冬でもリビングの吹抜けから入る間接光によって室内は明るく、もちろん断熱性能も充分。

急な温度変化が起きると体調を崩しやすいので暖房はほぼつけっぱなしだそうですが、開口部(窓)からの熱損失も少ないようで、局所的な寒さがほとんど無いように感じられました。

それから設計者として非常に嬉しかったのは、すごく丁寧に使って頂いていること。

吹抜け上にはわずかばかりの読書スペースがあるのですが、綺麗に整理され 差し込む間接光を邪魔をするものがありません。

こちらは綺麗に整理されたウォークインクローゼット。

もしかして、必死に片づけてくださったのかな?笑

そして最後は、たくさんの手料理を振る舞って頂きながら、この住宅の使い心地についてたくさんのお話を聞かせて頂きました。

これからも、笑いながら暮らしてください!

また遊びに(いや、たまには仕事しに)来ます!

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