56歳
僕が独立・開業したのが昨年の8月。
その独立間もない時期にご依頼頂いた、住宅の改修工事がまもなく竣工します。
クライアントのご理解もあり、完成後(およそ2週間後の予定)には見学会を行う予定ですが、その前にこれまでの内容を少しこちらに書かせて頂くことにしました。
カンが良い方は気づきましたね?
そう。この住宅が現在56歳なのです。
木造住宅にして56歳はもう随分お年寄り。こちらの写真は解体直後の状態です。
よく見ると梁がねじれていたりもしますが・・・(笑)。
それよりも、全ての壁と床を取り払うと入ってくる明るく眩しい光が印象的でした。
どうか、この光を新しい住まいにも届けられますように。と思ったものです。

とは言ったものの、56歳ともなるとあちこちに異変があります。

こちらは浴室の外壁。工事を進めてから分かったことですが、土台と柱が腐ってますね。
指で押すと1cmくらいズブズブと。。。 あ"ぁぁ、見たくない現実。
そしてこちらにも。

2Fを支える玄関前の柱。周りが被覆されていたのですが、剥がしてみるとこんな感じに。
こんなことって本当にあるんだぁ。
なんかもう、現実だとは思えないですね(笑)
とはいえ、これも想定内。そう、想定・・・内?
今回依頼を頂いた主な目的は以下の3つ。
1. 耐震性能の強化 2. 断熱性能の向上 3. 将来的なバリアフリーへの対応
断熱性能とバリアフリーへの対策は比較的シンプルですが、こと「耐震性」に関しては、一度壊し構造体を見てみないと具体的な対策が立てられません。今回はお住まいになっている住宅を改修するということで、全ての設計を終えてから解体、工事という流れになります。そのため何が起きても良いようにと、いろいろな方にアドバイスを頂き、事前にたくさんのことを想定し対策を考えておりました。
これら3つの目的を叶えることを前提に、住みやすい住宅を目指します。
この住宅がどのようになったのか、次回は見て頂ける予定です。
現場の写真、そろそろ撮れると良いなぁ。